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5月3日(水)
東の空が明るくなり始めた頃、目が覚めた。今どのあたりなのだろう、後どれくらいで着くのだろう。太陽が昇ってくる方角には海が見えるので、近づいてはいるのだとは思うのだが。
太陽が昇り人々が活動を始めた頃、バスは市街地に入り地元の方々を降ろしていく。やがて右手にニャチャンの駅が見えたので、ガイドブックの地図を見ながら現在位置を確認していく。
定刻の6時、バスは1軒のホテルの前で止まった。ホテルの名前はベトナム語、ガイドブックの表記はカタカナなので、すぐには場所が確認できない。バスの中にホテルの従業員らしき女性が乗ってきて、パンフレットを見せながら泊まるように勧誘してくる。僕はそのパンフレットと持ってきたガイドブックを照らし合わせながら場所とホテル名を確認。するとこのホテルは一応日本のガイドブックにも載っている、さらに安くておすすめとの情報も。ひとまずバスを降り部屋を見せてもらうことにした。
従業員の女性は空いている部屋の鍵をいくつかつかむと、ホテルをどうしようか迷っている多くの旅行者を連れて階段を上がっていく。初めは2階の奥のシングル。エアコン・ホットシャワー・シングルベットが二つあって8ドル。次は3階のシングル。エアコン・ホットシャワ−&バスタブ・大きなダブルベットでここも8ドル。シングルはこの2タイプで、この上の階も同じ造りだそうだ。僕は安さとバスタブ(洗濯するため)にひかれ、また翌日も泊まるかどうかは一晩寝てから決めようと、3階のダブルベットの部屋に決めることにした。
さっとシャワーを浴び、早速カメラをもって海岸へ向かう。思ったほどというか、ほとんど人がいない。地元の人もバカンスに来ている観光客もちらほらだ。少々拍子抜けの気もしたが、こちらでは普通の平日だし、ホテルの部屋もあれだけ空きがあるということは観光客も少なそうだ。それに日差しが痛いほど強い。しばらく海岸を歩いた後、朝食がまだだったなとお腹がすいてきたので、街の方に戻ることにした。街中ではいたるところにフォーの店やレストランがあり、食事には困らなさそうだ。
一度ホテルへ戻り、しばらく休憩後、もう少し行動範囲を広めようと、ホテルでレンタサイクルを借りることにした。先ほどの帰り道にレンタサイクルの店があり、いくらか聞くと1日で1万ドンとのこと。だがホテルで聞くと1日4万ドン。高いなと言うとあっさり2万ドンまで下がった。まあホテルで借りればデポジットもいらないのでここで借りることにした。自転車はここにはなく、どこかからか来るようで、その間
、ホテルの女性はボートトリップのツアーを盛んに誘ってくる。これはニャチャンの海岸近くのいくつかの島を巡り、珊瑚礁の綺麗な海で泳いだりマリンスポーツを楽しんだりできる。これで1日楽しめて6ドルと安い。僕は早速翌日のツアーを申し込んだ。
5分くらいで自転車が届き出発。
通りを1本づつ、地図で確認しながら制覇していく。そして海沿いの道に出たら北上、漁港を目指します。帰りは、ダム市場やニャチャン大聖堂へ寄り、3時間ほど走りホテルへ戻った。
僕の旅の目的といえば、写真を撮ることである。良い写真を撮るためならば、滞在中の観光や食事が疎かになっても一向に構わない。食事なんて3食とも路上のフォーでも構わないし、実際日本で写真を撮っているときでも、3食ともコンビニのおにぎりやパンで済ますことも多いし、熱中しすぎで食べるのを忘れることもある。本来なら海沿いの街と言うこともあり、シーフードレストランで食事でもと思うのだろうが、僕は砂浜でバイン・ミーをかじりながらシャッターチャンスを待っていた方が好きなのである。
あと、ここベトナムでの僕の被写体の一つとして、アオザイ姿の女子高生がある。これは、不審者とも思われがちかも知れないが、学校の門近くで、陽のあたり方や背景を考えながら堂々と立ち、ずっとファインダーを覗き続ける。でもなかなか思うような写真が撮れない、子どもやお年寄りの写真は結構自然な感じで撮れるのだけどな。多分思い入れが激しすぎるのだろう。
ホテルで休憩後、再び自転車にまたがり海岸へ行ってみた。でも既にあたりは暗くなりかけている。とてもISO100のフィルムで撮れる明るさではない。少々寝過ごしたようだ。でもそれに反して海岸は地元の人たちで賑わっている。海の中も砂浜も広場も、人々でいっぱいである。僕は自転車を止め、カメラをしまい、そんな海岸を歩いてみた。凧揚げしている親子、仲間で楽しんでいるミニサッカーや水遊び。お年寄り達も砂浜に集まって座り、おしゃべりをしている。テレビを見るわけでもなく、テレビゲームをやるでもなく、まして携帯電話の画面を一人じっと見ているでもないこの情景、本当にみんな生き生きとしている。
何とかこの感じを写真に納めたい、と考えすぎるとシャッターが切れない。今日は考えすぎて3本しか撮れなかった。明日以降に期待、でもあすはボートトリップに出かける。
ホテルの近くの食堂で夕食後、ネットでもやろうとネット屋に入る。日本語出来ますかと聞くと英語オンリー。5軒くらい廻るがすべて日本語は出来ないとのこと。仕方なく日本人の店「御父参カフェ」に行き、ビールを飲みながらマスターに聞いてみた。近くに1軒だけあると。そこは先ほど通ってきたところだが、ここは小さいし、マシンも古そうだなと、日本語が出来るかどうかも聞かずに通り過ぎた店だった。
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