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5月2日(月)
じつは乗ってきたバスには僕の他に1組の日本人カップルも乗っていた。道中では話をしなかったのだが、ホテルはどうする?どこか決めている?と聞いてみた。彼らも決めてはいないようなので、地球の歩き方にも載っている、日本人オーナーのミニホテル「ビンジュオン」に行ってみようかと尋ねた。
僕らが話している時も何人かのホテルの客引きが声をかけてくる。その中の一人はビンジュオンの名刺を出してきて話に加わってくるのだが、その名刺を見ると、ビンジュオンT・Vとなっている。名刺の地図ではガイドブックの地図と一緒だが少し怪しい気もするので、とりあえず地図を頼りに
ホテルまで行ってみようと言うことになった。
この二人、実はカップルではなく会社の同僚だそうだ。会社が廃業となり、この機会にと
、旅を初め、フエまでは一緒に行動していたが、この先男性の方はフエで1泊した後、ホーチミンに向かい、カンボジア、タイなど2ヶ月間旅行をするらしい。女性の方はGWの間だけで日本に戻るらしい。ちなみに男性は29歳、女性は30過ぎということ。
さすがに日本人オーナのホテル、フロントの若い女性は日本語で「いらっしゃいませ」、部屋は空いているようなので早速見せてもらうことにする。まずは7ドルの部屋、1階でシャワー付き窓無しエアコン無し。続いて8ドルの部屋、1階でシャワーありエアコンあり窓無し。10ドルの部屋、2階でシャワー(バスタブ)ありエアコンあり内窓あり。ついでに相部屋も見せてもらう、3階の階段を上がった空間(12畳くらい)にベットが6つ、シャワー・トイレは1階の共用を使う、これで3.5ドル。私は10ドルの部屋、29歳の彼は7ドルの部屋にしました。女性の方はフロントで別れた後、会っていないので分かりません。
ひとまずシャワーを浴び、昨晩から食事をしていないので、どこかに食べに行こうと部屋を出た。ホテルのロビーにはフエからのツアーの案内が張ってある。フロントに先ほどの女性がいたので、念のためというかもしかしたらという思いで、5月5日のフエ−サイゴンの列車の切符が取れるかどうか聞いてみた。すると駅に行って聞いてきますので、夕方まで待ってくださいとのこと。ハノイのツアーデスクでは電話で聞いていたが、ここでは実際に駅に行って聞いてくるのか。なんか親切というか、でももし切符が取れたらハノイでのあれは何だったのだろう。50ドルがパーになるなんて思った。ついでに翌日のDMZツアー(ベトナム戦争時、南北を分けた非武装地帯を巡る)の申込をした。8.5ドル。
ホテルのフロントに張ってある日本語の食べ歩きマップ。それにあった店で「ブン・ボー・フエ」(10000ドン)を食べ、近所を散策。ホーチミンやハノイとは違い、車やバイクの数が断然少なく、歩きやすい街であった。フエの旧市街と新市街を分けるフォーン川、その川岸の公園を歩いていると、何やら水の音がする。よく見ると人が泳いで漁をしているようだ。見た感じは、息子が川に潜り何かを捕まえてくる。船にいるのは母親のようであった。しばらく見ていたが、何を捕っていたのかは分からなかった。
先ほども書いたが、フエの街は歩きやすい。車やバイクが少ないから、ほこりや排気ガスが少ないし、道の横断もしやすい。街路樹が大きく茂り、木陰が多い。田舎の町ではなく、かつては都があった街なので、そこそこお店があり楽しむことが出来る。のんびりと散歩するにはうってつけではある。しかし、何かが物足りない。先年訪れたホーチミン、昨日までいたハノイと比べると静かすぎる。クラクションの音が少ないからなのだろうか。喧噪な国ベトナムというイメージとは違う街。でもこれが本来の街であり、ハノイ・ホーチミンは特別なのだろう。日本で言う東京・大阪のように。
一度ホテルに戻り昼寝。ベトナムでは相当高級なレストランやカフェに行かないとクーラーを味わうことが出来ない。そのためホテルでの昼寝は必需品になってくる。夕方涼しくなった頃起きて、ホテルの2階にあるネットが出来るところでしばらく楽しんだ後(1時間6000ドン)、再び散策に出かける。ロータリーでボーッとしているとバイン・ミー売りのおばちゃんが近づいてきた。「どう?」なんて言っているのだろう、小腹が空いていたので一つもらうことにした。そういえば今日は昼前にブン・ボー・フエを一杯食べただけで、ちゃんと昼食を食べていなかった。おばちゃんはフランスパンをコンロで炙りながら、屋台の何かを指して言っている。僕にはもちろん何を言っているのか分からないが、どうやら何かをパンに付けるかどうかを聞いているようだ。僕が頷くと、コンロで炙ったパンにそれを塗り、肉や野菜を味付けした特製の具を挟み、新聞紙に軽くくるんで渡してくれた。5000ドン。
僕はもともと、フランスパンはねちゃっとして堅いのであまり好きではない。だけどベトナムで食べるフランスパンはパリッとして美味しいのである。パンをかじっていると、おばちゃんがまた何かを言ってきた。「ゴン?」。どこかで聞いたこと見たこと?があるぞ、そうだと指さし会話帳をバックから取り出した。パラパラとめくりありました、食事のページに。「ゴン」とは美味しいのこと。僕は「ゴン・ゴン」と答える、そして「カイ」とも。「カイ」とは辛いのこと。先ほどつけてもらったたれが辛さの元だったのだろう、そばで一緒に会話帳を見ていたバイタクのおじちゃんと一緒になって笑っていた。
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