Vol.4-2 ベトナム縦断
2005/04/29-05/08


4月30日(土)

昼間は蒸し暑いが、夜になると結構涼しい。クーラーを消してもぐっすりと眠ることが出来た。

朝、と言っても、もう8時過ぎなんだが、朝食を食べにホテルを出た。ホテルの付近には何軒かの「フォー」の店があった。5分くらい歩いたところに、ガイドブックにも載っているハノイで最も美味しいフォーの店がある。しかし、さすがに評判の店、店内は満席、順番待ちの人が並んでいるほどだったので今日は パスすることにした。

とりあえずハノイ駅に行ってみようと歩き出した。途中「フォー・ボー」のメニューが出ている店があった。チン(むね肉)入りで7000ドン。さすがに路上で営業している店にはまだ入ることが出来ないが、ちゃんと建物があり、この程度の店ならば何のためらいもなく入ることが出来るようになってしまった。たとえメニューが無くても、フォー1杯なら間違いなく20000ドンでおつりは来るからだ。

ハノイ駅ではホームに入ることが出来ず、またフエからサイゴンまでの列車の切符を買おうとも思ったが、どうもよく分からない。外国人専用の窓口があるはずなのだが。まあ後でホテルのツアーデスクで聞いてみようと駅を後にした。

僕は旅に出る前に、 そこに行って何をするの?とよく聞かれる。この質問には正直いつも困ってしまう。 たとえば世界遺産的な物を見る訳ではない、ショッピングをしたりダイビングなどのスポーツをするわけでもない、とりあえずその土地に行ってみる、あとはそこに着いてから考えるが僕の旅のスタイルだからである。

とは言っても出発の前にガイドブックがボロボロになるほど目を通しているし、インターネットでも最新の情報を集めてはいる。時間や条件が合えば、ここには行ってみたいなとか、これは体験してみたいな、なんてことは予めチェックしている。要するに旅の計画から始まる“旅”自体が目的であり、 その場所に行くことが目的なのである。

そんなことで僕はあてもなくよく街を歩いている。ハノイの街は日陰が多い、多くの通りには街路樹が植えられ、それが道全体を覆うアーケードのようになるほど大きく育っているのだ。歩いていても公園の様な物はあまり無いが、その街路樹のおかげでさほど暑さも感じず、街に緑が溢れているような感じがする。

ゆっくり30分ぐらい歩き、ハノイの憩いの場ホアンキエム湖についた。なんだか凄く賑わっているぞ、屋台も出ているし、遠くからは音楽も聞こえる。今日は4月30日、サイゴン陥落、ベトナム戦争が終結した日、どうやらそのイベントをやっているようだ。

いくら歩くのが好きだと言っても、いくら木陰が多く涼しいと言っても、さすがは雨期前の一番暑い時期、3時間ほど歩いたところで一度ホテルに戻ることにした。ベトナムにはまだコンビニの様な物は無いので、ホテル近くの雑貨屋で1.5Lの水を買い(7000ドン)、シャワーで汗を流してからベットで昼寝。

午後の2時頃、腹が減ってきたのでそろそろ午後の散歩へと出かけることにする。部屋からロビーに降りていくと丁度ツアーデスクの人がいたので、早速5月5日のフエからサイゴンまでの 列車の切符を取ってもらおうと頼むと、またどこかに電話をはじめた。 しばらく話をした後こう言った「フル!」つまり満席ということだ。えっ、たしか昨日は5月2日まで満席だとは聞いていたけど、何でベトナムでは平日の5月5日、それも5日も先だよ、とカレンダーを指しながら訪ねてはみたのだが答えは「フル」。

さらに彼はこう言ってきた、フエからサイゴンもバスで行きなさい、オープンツアーバスで50ドル。またまた“えっ、50ドル!”20ドルくらいじゃないのかよ。僕は昨日買ったハノイからフエまでのチケットを含めて50ドルかと聞いたが、ノー!フエからサイゴンまでだけで50ドル。じゃあハノイからサイゴンまで80ドルかよ。彼はじゃあ飛行機で行くかい、もっと高いぞと。確かに彼の勧めるツアーバスは、他のシンカフェなどのツアーバスと違い時間に無駄が無く、列車より半日余分に掛かるだけではあったが。

結構迷うところではあったが、結局50ドル+サービス料等で6ドルのチケットを買ってしまった。なんかモヤモヤしながらホテルを出て、どこを歩いてきたか分からないが、気が付くとハンザ市場のあたりを歩いていた。そういえば昼飯食うんだっけ、パラパラとガイドブックを見ると近くに「ブンボーナムボ」(ヌックマムベーススープの米麺で砕いたピーナツが載っている)の店があるようなので行ってみることにした。15000ドン、ペプシ(ビン)4000ドン。

気を取り直してバスの旅を楽しもう、ベトナム一絶景のハイヴァン峠も味わえることだし。よし、またブラブラしよう。ハンザ市場の中を通り、再びホアンキエム湖へ。イベントのため湖畔に連なる屋台を眺めながら反対側へ。暑くなってきたらのハノイでは珍しいクーラーの効いている大型ショッピングセンターに入ったり、屋台でアイスを買ったり(2000ドン)。湖の西側はいろいろな国や企業の観光案内のブースが連なっていて、その多くにこれまたハノイでは珍しいアオザイを着た女性が案内しており、目の保養にもなった。ベトナム航空のブースでは、今回僕の唯一のお土産となったベトナム航空のステッカーを頂くことも出来た。


左から、フォー・ボー、ブンボー・ナムボ、タピオカ入りドリンクのチェー

夕方はホアンキエム湖の畔で夕涼み、なぜかカメラを持っている人が多い。よく見るとその人達は地元のカメラマンのようで、観光客やカメラを持っていない地元の人たちを撮って、すぐに近くの現像所で写真にして商売をしているようだ。その数は老若男女問わずざっと20人ほどいる。僕はシャッターチャンスがあればすぐに撮れるように常にカメラを出している、何度か話しかけられたがベトナム語はさっぱり分からないので答えようがない。同業者と思ったのか、はたまた彼らではとても手の出ないようなカメラを持っているので睨まれているのか。ちなみに彼らは皆、一眼レフではあるが日本では旧式のマニュアルフォーカスのカメラばかりだった。そんなことはお構いなしに僕は撮りたい物は撮る。

暗くなってきた頃、ホアンキエム湖の北側、ミニホテルが集まっている地区に行ってみた。初めはこのあたりに宿を取る予定だったのだが、まあそれはいいとして日本語が打てるネットカフェを探すことにした。一件目はノーの返事、二件目でOK、壁に値段が張ったあり、10分で500ドン、安い!昨日の10分で5000ドンは何だったのだろう。WIN2000だが日本語IMEがちゃんと入っているようで日本語変換も出来た、さすがはミニホテル街。

夕食はどうしようと思いながら歩き続けている。ミニホテル街のあたりは外国人、特に欧米人向けの本当のカフェが多い。そういうところは店先に英語のメニューがあり親切なのだが、サンドウィッチとかスパゲティーとか、ベトナムっぽくない物ばかりだし、最低25000ドンくらいと高い。下戸の僕はベトナムのビールを飲みながらシーフドをということも出来ないし。

やっぱベトナムのファーストフードだよなと、ちょっとぼったくり風の屋台でチェー10000ドンを買い、昨日食べて美味しかったバインパオを今日も買い、なぜか今日は4000ドン(店員が若い女性、僕に一目惚れか)だった夜の必需品、水1.5Lを買い、ホテルへ戻った。




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