Vol.4-10 ベトナム縦断
2005/04/29-05/08

5月7日(土)

目を覚ますと、外は既に騒がし い。安宿の小さな窓からは外の様子は伺えない。

僕はざっと身支度をすると、カメラと水だけを持って外に出た。太陽が強烈な日差しを浴びさせてくれる。ホテルの前のデタム通り、さすがにまだカフェツアーの客達は集まっていないが、この時間は地元の人たちの朝食時間のようだ。老いも若きも、仕事に行く人、通学途中の学生達、小さな子供連れの家族も、なんかキャンプの朝のように楽しそうに食事をしている。

デタム通りの北側、ファングーラオ通り沿いに公園がある。この公園は僕の好きな場所の一つである。早朝から仲間達と、あれなんて言うんだったっけ、バトミントンの羽根の大きなやつを、足で落とさないように蹴りあう遊び、をやっていたり、そうそう、今ホーチミンではバトミントンもブームらしく、それも楽しんでいる。

また、通りでは、大きな箱の車を押しながら、これまた大きなほおきで道路のスミに捨てられているゴミを集めている人がいる。20m位をひと区切りとしてゴミを集め、それを5つくらいやり終わると、先ほどの大きな箱の車を持ってきて拾い入れていく。なんか学校での掃除の時間を思い出すような光景である。ベトナムではゴミ箱という物をほとんど目にしない。食べ物のゴミやペットボトルなんかも、道路のスミにポイと捨てておく。夜までにはゴミだらけになってしまうが、翌朝には彼らのおかげで綺麗な道路に戻っている。

そんな公園を東に向かって歩くと、10分ほどでベンタイン市場のロータリーに出る。ここも面白い。ロータリーには、数えると7本?位の道が繋がっており、それぞれの道から車やバイクがロータリーに入り、そして出て行く。ベトナムでは車よりもバイクの方が優先?なのか、車はバイクに注意しながら、のろのろとロータリーに入ってくる。そして一方通行のロータリーを逆送する自転車やシクロ。そこを歩いて横断する人。初めは見ていてもヒヤヒヤしていたが、今では自分も平気で横断してしまう。ほんとにここは一日いても飽きないところである。

朝食を食べるために一度ホテルに戻る。そのあとはしばらく朝寝。これが気持ちいい。

朝寝から起きると、どこかへ出かけたくなった。ホーチミン市の西のはずれ、チョロン地区はいわゆるチャイナタウン。そこにあるビンタイ市場に行くことにした。ホテルがあるデタム通りと交差するチャンフンダオ通り、そこのバス停で待っていると、@番のバスがやってくる。これがチョロン行きのバスである。時刻表はないが、早朝から夜まで5〜10分に1本は走っているようなので、乗り遅れても心配することはない。バスに乗り込むとすぐに車掌さんがやってきて運賃を取りに来る。1乗車2000ドン(14円)という安さだ。30分ほどでチョロンに到着。バスが止まったところの正面にビンタイ市場が見える。

早速市場内に突入。内部は2階建ての回廊になっていて中央は中庭になっている。回廊といっても幅は広く、3本の通路の両側に、間口2mほどの店が無数にある。またその通路も、ただでさえ並んで歩くことが出来ないほどの幅しかないのに、店員がそこに座り込んでいたり、商品が無造作に置いてあったりと、歩くだけで疲れてしまうほど苦労をする。

ここに来たのは、嫁へのお土産、ベトナム刺繍のカバンを買うためなのだが、数件のカバン屋を見てみたが、これは10$、あれも10$。そんな感じなので、品質とかがよく分からないし、思ったようなデザインもないので、結局買わずじまいになってしまった。

再びバスで中心部に戻ってきて、今度はベンタイン市場に向かう。お昼もだいぶん過ぎてしまったので、ひとまず市場内の食堂で昼食を取ることにした。呼び込みをしている店に座りメニューを見てみる。どれも結構高い値段が付いている。思いっきり観光客相手のメニューなんだろう。僕はその中でも一番安いミエンガー(鶏肉入り春雨スープ)10000ドンとパインシントー8000ドンを注文。味は悪くないが、どちらも量が少なめ。しかも支払の時に20000ドンを渡したのに知らん顔。おつりはと手を出すと、「チップ」と言ってくるではないか。僕はダメだというと渋々2000ドンをよこしてきた。完全になめてやがる。

先回来たときに、写真を撮ってあげた市場内のTシャツ屋に行きしばし雑談。ベトナムではおきまりの質問内容、歳はいくつ、結婚はしているか、いつ帰るのか、などなど。そんなに可愛い・て感じではないが、愛嬌があり人なっつっこい。観光客相手、買ってもらうためだとは思うが、外国ではちょっとしたコミニケーションでも楽しいものだ。再び写真を撮らしてもう。

ベンタイン市場のカバン屋にも良い感じの物がなかったので、ちょっと高めで、思いっきり観光客相手、それも日本人をターゲットにした店、国営百貨店に向かう。市場とは違い、中はクーラーが聞いていて、天国に来た気分だ。

店内はというと、化粧品売り場やブティック風の店、あとはこじんまりとした服や小物の店が集まっている。商品は、ドンコイ通り(有名なショッピング通り)にある物と変わりないように思える。なんか僕には会わない感じがする空間なので、適当に店に入り、ささっと品定めをし、気に入った物がないとすぐに店を出る。

それでも何か買わないとという思いで、4階にある1軒のカバン屋で見ていると、ちょっと年配の店員さんが日本語で話しかけてきた。「奥さんへのお土産ですか」。さすがは日本人相手の店、と思ったが、ちょっと話を聞いていると、ベトナム刺繍には手縫いと機械縫いがあるらしい。刺繍をさわらせてもらい、その違いを感じた。確かに手縫いの方は柔らかい。機械縫いは、糸がピンと張っていて、堅い感じがする。さらに若い店員さんがいろいろな色のカバンを出してきて、そのカバンを下げてポーズを取ってくれている。大きさとか色とか、まあまあの物があったので、結局ここで買うことにした。33万ドン。

後日談、日本に戻り、嫁に渡すと結構気に入ってくれた。よく歩いたかいがあった。

子供も老人も、路上で朝食
早朝から学校へ向かう。
チョロンにあるビンタイ市場。
市場の前の通り
こちらはベンタイン市場の食堂
親子3人、がんばっています。
夕方からの授業の前におやつを



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