Vol.2-1 シンガポールからバンコク/タイ
2004/04/29-05/05


4月29日(木)

日本ではゴールデンウィークの初日、バカンスに向かう旅行者で賑わう名古屋空港の出国ロビー。

今年は1日休暇を取ることで1週間の連続休日となるため、かねてからの念願であった「マレー半島、鉄道で縦断の旅」に出かけることにした。

昨年の夏「コンコルド搭乗」の為に買ったワンワールド航空券、これの香港到着以降オープンにしてあり、今回はそのオープン区間(香港−名古屋)を香港−シンガポール/バンコク−香港−名古屋と変更。行きの名古屋−香港間もマイル特典を使うことにより無料で航空券を手に入れることが出来た。しかも行きの名古屋−香港以外はビジネスクラスとバックパッカーのつもりの割には豪華だ。

名古屋からキャセイパシフィック航空533便と735便を乗り継ぎシンガポールに到着したのが予定より1時間遅れの午後6時半。しかもシンガポールは大雨、これがスコールなのか本当にバケツをひっくり返したような降りに私のテンションは下がってしまった。

シンガポールに来たらこれだけは見ておきたい、「マーライオン像」。雨は止まないまでも時折小降りにはなるので意を決して向かうことにした。

MRT(地下鉄)を乗り継ぎ(1.60S$)最寄りのラッフルズプレイス駅へ。運良く小雨の中をゴロゴロ鞄を引きずりながら歩いて約10分。ありました“世界三大ガッカリ”の一つ「マーライオン像」が。 (ちなみに世界三大ガッカリとは“シンガポールのマーライオン”、“コペンハーゲンの人魚姫”、“ブリュッセルの小便小僧”です)(1S$=66円)

「これがあの“マーライオン!”大したことないよ」と聞いていただけに、期待をしていかなかった。最近前の場所から数100m移動したらしく、また正面から見ることができるように桟橋が出来ている、実際に見た感想は、「思っていたよりは大きいし結構立派じゃん、ちゃんと口から水はいているし、後ろにいるちっちゃいのはカワイイし。」

川を挟んだ反対側のビルの灯り、摩天楼とまでは行きませんが雰囲気も結構イイです。バックにはビルが迫って建っていますが、こちらは圧迫感があります。昼間に来ていたらショボク感じていたかもしれません。

小雨が降ってはいるものシンガポールの象徴的なスポットです。もう少し賑やかだと思っていましたが、数名のカメラマン(観光客?)が熱心に写真を撮っているだけで、これぞ観光客的な人は見あたりません。お店はバーらしき物が橋の下で1軒営業しているだけ、この写真で見るように静かな所でした。

10分ほどの滞在で、大通りを渡り営業の終わったオフィスビルを縫うように歩き駅に戻りMRTで一駅、タジョンパーカ駅へ(0.80S$)。そこから地図とにらめっこをしながら、本当にこっちでいいのかなと思いながら、車は盛んに通るが人通りの少ないビルの谷間を歩くこと15分。静まり返った公園の中にマレー鉄道のシンガポール駅があった。

時刻は午後9時、出発まで約1時間ある。あたりにはバックパックを担いでいる人たちもいる、ひとまずは安心。もう一度駅の外に出て眺めてみると「WELCOME TO MALAYSIA」と駅の入口に書いてある。シンガポール駅の次の駅はジョホールバール、そこはもうマレーシアなのである。つまりここシンガポール駅からマレー鉄道に乗る人はすべてマレーシアに行くことになるのでこう書いてあるのだろう。

ボチボチ改札が始まったようだ。トイレに行っておき(チップが0.20S$いる)、ジュースと菓子を買い(3.50S$)改札に向かう。

このシンガポールからクアラルンプールまでの列車はインターネットでキップを取った。マレー鉄道のページにアクセスをして乗りたい列車の空席を確認し名前やパスポート番号を入力するとクレジットカードで買うことが出来る。購入後最後のページをプリントすると、それが正式のキップになるようだ。少し不安もあったのだが、改札でそれを見せるとすんなりとパンチをして無事通過できた。 ちなみにクアラルンプールまでの運賃は40シンガポールドル(2710円)でした。

改札を抜けると次はマレーシアの入国審査だ。あれ、ちょっと変ですね、普通はシンガポールの出国審査が先ですよね。

以前はここでシンガポールの出国審査とマレーシアの入国審査の両方を行っていたらしいのですが、シンガポールの出国審査がマレーシアとの国境近くのウッドランド駅で行われる様になりマレーシアの入国審査だけがそのまま残り、このようになってしまったようです。

ここではマレーシアのスタンプも押されず難なく通過、税関検査はパスポートを見せただけ。いよいよ列車に乗ります。

ディーゼル機関車・電源車?・貨物車、そして二等寝台7両・二等座席2両の12両編成。私は二等寝台の下段。何だかんだで午後10時、もうすぐ発車の時間である。そんなときどこの国の方か分からないが男性が声をかけてきた。ゆっくりとした英語だったのでよく聞いてみると、お連れの方の寝台が私の上の場所、その男性の寝台がちょっと離れた場所、そこで私と代わってもらえないかとのこと。その男性の寝台が下段なので快くOKを。

そして定刻の午後10時5分、今回の旅の目的である“マレー半島 鉄道で縦断”の1発目がゆっくりと動き始めました。

寝台の幅は約1m、長さは1.8mほど、私には丁度良い大きさでしたが、背の高い方は少し窮屈かもしれませんね。マットは薄いですが寝心地は悪くないです。あとは薄い毛布とまくら。それらにはすべて白く て清潔なシーツが掛かっています。想像以上に快適です、これならぐっすりと寝ることが出来そうです。

シンガポールを出て約40分。列車はマレーシアとの国境、ウッドランド駅に着きます。 ここでは全ての乗客が降ろされ、駅構内でシンガポールの出国審査が行われ、そして全員の審査が終わったのを確認してから再び乗客は列車に乗り込みます。



<CLOSE>  <NEXT>